緩やかに紐解かれる休日の午後/
朽木 裕
あぁ、こんなにも愛していたのだ
零れ落ちてしまった言葉
繋いで離れた手の隙間
水面にたゆたう魚の骸
初めて逢ったのに君はもう骸だった
ぷかぷか浮かんで
ぷかぷか沈む
沈む
つまり私は君を
死骸としてしか知らないわけで
生きていた君を
一度もこの目に写していないと云う事です
どうしてかな
生きている君の仲間は沢山いるのに
生きている君の姿を想像する事さえ出来ないのは
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