銀河の海/ベンジャミン
安楽というものがあるとしても
私は結局のところ
動く限りの力で泳ごうとするのです
銀河の海は
限りあるものを限りなく繰り返し
限りあるものはその限りを尽し
そして調和するのでしょう
私もまた
その一つに過ぎないのですが
もしも
あれがああで
これがこうならと
考え始めてしまうと
夜はどうしょうもなく長いので
それが明るさを取り戻すまで
悲しみにくれてしまいます
銀河の海は
常にその頭上でわずかな明るさを保っているというのに
たとえば私の涙が還る場所を
そんな銀河の一部にたとえるなら
それが誰の目にも映らぬように祈ります
銀河の海で
限りなく繰り返される
限りあるものすべてのもののために
どうか小さな明かりを求めることを
私に許してくださいますか
それは人の弱さであり
そして同時に強さであることを
この夜空に浮かぶ星々は
知っているでしょうか
それが希望であることを
銀河はその海の底に
映し続けていることを
忘れてはならないと
私は自分に問いかけているのです
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