にんげんとはあたたかないきものなのです/
鈴本 蘭乃
わたしの指を握る小さな手と、
それよりも小さい新しい命と、
ふたりの大きな愛と、
運び込まれるあたたかさ
いつかのわたしや、
いつかのあなたや、
いつかのかれやかのじょ、
きみだって、こうして生まれてきたんだ
そのときに運ばれたあたたかさを忘れないで
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