きにしなくていいよ、きにしなくて/
ki
もう少しで何もかもがおわってしまうんだね
特別なことなんて何もないし
何もしないよ
僕もふつうのひとだ
だから安心していいんだよ
なにもしんぱいはいらない
君がいくらひどいことを叫んだって
僕がいくら虫をころしたって
風は頬をなぜてゆく
海ではいつもどおり魚がおよいでいく
血液はおともなく皮膚のしたをながれて
すこしづつしずんで、しずんで
まだやわらかい手を握りしめて
そのときはじめてぼくをあいした
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