シュガーブラウン色の髪の少女/
純太
ら
そよ風を流した
そして半開きの冷蔵庫を
紹介するように
「ねぇーれいぞうこがおこってるよ」
母親の夢は少女の微笑を
無限に見たいということらしい
星屑が空に散らばる時間になって
母親が少女に兎の話を尋ねた
「うさぎはねー
あるひねー
ちいさいおうちをこわしちゃったからねー
そらにおおきなおうちをつくったんだよ」
少女は今夜
玉手箱の中で
どんな夢を見るのだろう
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