批評とは何か(ツギハギ)/ポロリ
 

 批評は積極評価にこそ価値がある.なぜなら積極評価は価値序列の創造とそれへの作品のあてはめという論証を内包するため、テーゼとしての意義も、説得力も必要とされるからである.そして、それは読者(潜在的詩作者)の更なる価値の策定という糧となりうるのである.
 したがって、これをしていない評者は批評から逃げているように、私には見える.
 評者には、レッサーイービル(より悪くない作品)の選択という消極評価より、評者としてのプライドをかけた積極評価(これは素晴らしい)でのぞんでほしい(*2).
 それが、「無意味な連鎖」を断ち切る手段なのだから.

*1:納得しなくても影響を受けることはありうる
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