批評とは何か(ツギハギ)/ポロリ
で詩とはなんと弱いものであろう.詩人ですら、詩での表現以上に論文等での表現を選好する.詩という媒体は、それほど価値観念へのアクセスが困難なものだろうか.
いや、そうではないだろう.私のあるいは日本人の詩を読む力、詩を解する力、詩を書く力が矮小なのである.
(2) もちろん、批評の手段は多様であってよい.むしろそれは望ましい.しかし、現状はあまりに偏りすぎてはいないだろうか.子供に箸の持ち方を躾るわけではないのである.一方的に言い放った独善的な言葉をいったい誰が納得するだろう.「開かれた議論の場」をもたない領域は万人には認められない.感性だけではあらゆる意味において限界がある.
そして、そ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)