批評とは何か(ツギハギ)/ポロリ
特に誉める。つまり、三島は、批評については、一にも二にも論理的展開は必要だと語っているわけである。
ところで、三島の本を読んだことがある方ならば、彼の描写の緻密さや新鮮さは語る必要が無いだろう。これらは文学的感受性の方に入るものと私は思うのである(小林秀雄の評論を見て、これが論理的展開に入るのかもしれないと疑問を抱いたのではあるが)。その三島おして論理的展開の重要性をかたらしむる批評とはいかなるものであろう。
【演繹的考察】
まず、広辞苑で言葉の意味を見てみましょう.
批評=物事の善悪・美醜・是非などについて評価し論ずること
評価=善悪・美醜・優劣などの価値を判じ定めること
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