青春歌集/真風 波太
夏色のソーダの泡の向こう側 揺れるスカートを私は知らない
葦の中 立ち止まる青の少年へ 君の恋はまだ始まっちゃいない
潮騒にボトルを置き去る少女に告ぐ 君の想いはそれじゃあ届かない
街・風・波 出会う季節はいつだってポケットサイズのヒミツの永遠
「赫いキセツ 到来告げて」* 俺達ハイツモトカワラズナニヲスルノカ?
「どうせだめだよ」' 明日、明後日、明々後日 もやもやのなかのスローカーブ
カッターが真芯を外す球ならば俺の言葉は全てカッター
浮かんでは静かに沈むリフレイン 繰り返すのも夢だと思うよ
カフェーには凡人達の集いける 壁×4のルサンチマンさ
* NUMBER GIRL「透明少女」より
'スーパーカー「Planet」より
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