その、平穏、/みい
破って、あげるよ。
きみのたまごのいいとこ、みたいなその声で、
わたしは目隠しされているのです。日々、わた
しはわたしが嫌いで、でもきみのことは好きで
わたしは目隠しされているのです。何も見えな
いと言う、真剣な嘘をつきました。わたしはわ
たしが嫌いです。「破ってあげるよ、きみの」
ああ
こうこつのひかり は、
しぬこと に
ちかいのでしょうね
ゆっくり、ゆっくりと押し流されてゆきます。
早く目だけでなく、全てを隠してくれる事を祈りながら、
わたし、わたしを嫌いながら、
あなたのその、
その、すてきなこえ
へいおん。
好き。好きです。
音もなくなる程に。
耳も隠される程に。
わたしのすべてをかくせるあなたの、
その、平穏、
破って、あげるよ。
ああ
こうこつで
しんでしまわないとしたら、
わたしは
どうやって、
しぬのでしょうね。
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