おもいひとしずく/兎乃 しずる
 
なんで気づかなかったのだろう

いつでも君はそこにいた

なんで気づかなかったのだろう

いつでも君は笑っていた

なんで気づかなかったのだろう

いつでも君は僕を見てた

なんでわからなかったんだ

君と想いは同じのはずなのに

花びらの季節と一緒に君が消えてから

君の大切さに気づいただなんて

僕はなんて馬鹿なんだろう

いつでも君はそこにいたのに

いつでも僕もそこにいたのに

いつでも君は笑ってたのに

いつでも僕も笑ってたのに

いつでも君は僕を見てたのに

いつでも僕は君を見てたのに

気づかなかった

後悔の雨は大地に降りそそいで

後悔の雨で新しい芽が出た

後悔から生まれたのは

君への想いひとしずく




戻る   Point(0)