生きてこそ/アマル・シャタカ
生きてさえあれば
悲しむことだってできる
君の涙をそっと弾いて
星にだってしてあげられる
生きてさえあれば
将来だって泣けるんだ
それがどんなに悲しむべきことでも
消えてなくなることのほうが
どんなに楽であったとしても
生きてさえあれば
君を想う事ができる
白い肌に色をつけ
その鼓動は
宇宙の振幅だと
囁いてあげられる
生きてさえあれば
君は一人になることはない
たとえ心を氷の扉で閉ざしても
カキ氷にして
僕が食べてしまうから
ニッと笑って
君にみぞれを差し出すよ
たとえ
いちごが好きでもね
生きてさえあれば
たぶん永遠に
孤独は
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