さくら散る/たにがわR
 
かごめかごめ籠の中へと残されてさくらはひとり散っていきます

口惜しく散って逝くならあわれむも花いさぎよく嫉妬するのみ

たとえばと、たとえるものを探しても見つけられない春の終わりを

きえるならその立ち姿を額にいれ動かぬ時計をつけておこうか

はざくらが雨のおもさに耐えている花よりつよし君の思いは



戻る   Point(8)