逢引/
こしごえ
星の茂みの広がる遠音(とおね)の空で
回音をのぼりつめて円頂で弾け
ふくらんでゆく
重い光で発散しながら
無重力して律動する心臓
瞬く今晩は
青柳(あおやぎ)に迷蝶がささやいて
高遠な自転をしているエロス
夜の騒めきは
星たちの声声光さえも蒼ざめる声
いあいとおしい歌声
ふりすぎる
ふりすぎる瞬く光
蕾をひろう
過去は、いつでも遠く
今ふりすぎる今
さしだした掌の先へ
吐きだした重さが
結ばれる
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