ワールド・フル・オブ・ビューティー/かのこ
 
夜は、一人じゃない
ということを
想像する
暗幕を越えた、その向こうに

あなたはあなた自身で生きて存在する

時空の法則に逆らうことなく
今を一滴(ひとしずく)、一滴を飲み干して
焦がれているの
世界に

着実に
歩みを進めているから
その一滴に焦がれて
世界の美しさを
歌い上げるの

その手、手足
首筋から、髪の毛の先まで
体中に息衝いている
溢れゆく、それを

条理(ことわり)も必要ない
この世界には
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