遠吠え/
エラ
いつだって鳴いて良いとあなたが云うから、
私はいつの間にか、鳴くことを止めた
いつだって鳴いて良いと
そう云ったあなたは
穏やかな喧騒の中に、消えた
一過性の渦の中で叫んだ愛は、戯言
真に受けた白い猫は染まっていった
雨が降れば、また、
あの純粋を手に入れてしまう
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