努力家の吸血鬼/初代ドリンク嬢
ェア
「太郎」は富山のマス寿司を狙っていた
「太郎」はすし飯が好きだった
流れでる客に混じって
「太郎」もぴょんぴょんはねながらエレベータを降りた
きょろきょろマス寿司を探しながら
人の流れにのった
気付けば
人の流れが「太郎」を残すように退けた
「太郎」は
まだ跳ねている
うれしくて
跳ねて
うれしくて
周りを見ると
鉄柱が「太郎」を囲むように
「あれ?」
その時
マス寿司の看板が見えた
「太郎」の足はマス寿司に向かって跳ねていても
「太郎」自身は離れていく
「マス寿司」
最後に「太郎」はそうつぶやいた
「太郎」
どこに連れて行かれたのか
頑張った吸血鬼の話
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