西日の色/花丸ぺけ
 
使い捨てられたカメラと

眠りすぎた昼寝

無残にも別れを告げられた男


残されたフィルムは

焼かれることも無く

時が経つのを待っている


傾く影と壁に映る窓枠

見えたはずの人影は

もういない

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