永遠のうたたね/
風雨
したとしたがからまる
熱い溜息に思いを込めて
幾度もきみの名前を呼ぶ
ひとつになれない双子星
呼びかけても手を伸ばしてみても
きみの心をつかめない
わたしの声を、肌の暖かさを
ふと思い出してしまうように
きみをやさしく包み込んで
永遠に追いかけ続ける影法師
薄明かりだけを頼りに
きみの生涯に足跡を残すこともなく
冬の夜風のように
きみの胸にそっと吹き込んで
寂しい気持ちにさせてあげたい
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