いちめんのなのはな/広川 孝治
 
一面に菜の花広がる河川敷
暮鳥の歌をひとりつぶやく

はなびらに光をいっぱい浴びながら
どこまで続く黄色い海よ

歩を進む
黄色い波をかきわけて
我が身よ輝く色に染まれ

みどりごの頬撫でるよな陽ざし満ち
ただゆるやかに菜の花揺れる

戻る   Point(6)