未知で無知/アマル・シャタカ
きみが僕を
心に焼き付けていたら
男前ではないので
さぞ不細工な焼印だろう
でも僕は
焼かれると燃えてしまうから
きみの心には
焼きつかない
きみが詩で
すごいものを作ったら
僕は頬を赤らめるだろう
違う意味で
だんじて
心臓が悪いわけでもないよ
きみが腐っていたら
どうしたらいいだろう
僕も腐ったほうがいいのかな
どうせなら二人で
樽の中にどぼんしますかワインセラー
ホルマリンよりは
好みです
きみが泣いて
洪水でも起こしたら
僕はそれを拭いきれない
でも
今もきみを知らないから
泣いていても
拭ってはやれない
知らない
ということ
それが悲しい
しとしと
悲しい
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