Tomorrow of the same rabbit(3)/篠有里
美しいものを見ると、心が悲しくなる。
また新しい朝が来る。
再生された、私の希望の朝の始まり。
目を閉じて思い浮かんだ歌を歌い続ける。
棘。蜜蜂。刺されて落ちる針。命。永遠の蛇。
向かいに座るウサギに対して指さし確認をする。
ハイ右OK。左OK。ウサギOK。OKOKOKOKOKO。何度も確認する。
我々はよき運命共同体だから。
通常勤務のドライブの間、私は海浜通りのオレンジ灰色の死んだ灯りの下を抜け、
いつも遠くに眺めていたフローティングドックにたどり着く。
海の現存する私の住んでいるここと、フローティングドック。
また継続し続ける今日の日の一人の人の一日。
一
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