夢の手/
Keico
目をつぶった景色に
真っ白いテーブルと
目の前に腰掛ける君がいる
いつかの風景
感じるはずもない風を感じる
感じるはずもない
君の手のぬくもりを感じる
私の手をすっぽり隠してしまう
そのあたたかいものは
目をあけたら
幻というより
過去のものだった
冷たい自分の手で
頬をさわって
重たい体を起こした
今日の朝
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