僕の言葉なんて、消えちまえばいい/
as
僕の言葉なんて、消えちまえばいい。
さわさわの雨が濡らした石畳
めくればそこにも、孤独なんだろう?
犬よ、僕の大好きな犬。
おまえが大好きでたまらないのだけれども、
おまえになりたくないのは
非常に失礼な理由。
一日一回の散歩なんかでやってられるか。
りりしい顔を見させておくれ
僕をかみ殺してやってくれ
明日こそ僕はおまえになる
言葉を捨てなければ、
伝わらないんだ。
伝わらないんだ
石畳に雨
爪がはがれても掘りつづけるよ
戻る
編
削
Point
(2)