墓標篇/
アマル・シャタカ
どうして一人で
いるのですかと
君の言う
刻の砂時計
わたしのだけが
詰まってるんだと
我の言う
どうして時計は
詰まるのですかと
君の言う
淋しさゆえの
あやまちだけど
涙零れて砂に染み
刻の流れが消えたのさ
どこかで誰かがそう言った
時計壊して
その砂集め
希望の種まき
涙を注ぐ
咲けよ芽吹けよ
芽吹けよ咲けよ
刻の墓標の
花十字
あなたが来るまで
その日まで
戻る
編
削
Point
(8)