明け方の羊
果たして君は
本当に眠れていたのだろうか
横になり
眠りに落ちようとする
そうして長い羊たちの乱舞
痛む背中
夜の羊は朝を迎え
頭の中はますます濁ってくる
書こうとして書けずに朝になる
破れた詩人のように
眠れないでいたのではなかったか
だがもう
そんなことを気にする必要はないんだ
君はずっと眠りつづけ
君の頭は眠りこけた羊たちでいっぱいなのだから
羊は若くして殺されるのか
その羊毛のために
いまはこうして毎日
僕が君の後を継いで
眠れない夜を送っている
今日もまた
明け方の羊
殺されるには
僕はまだ若すぎる
君も
本当はまだ
若すぎるはずだったのだが