【 エチュード・プレパラート 】/吹雪
 
好い。

天罰。

僕が僕に近づこうとする、潮は。

 ―煙草の煙のように、
  君に宿る貴金属は、
  分裂症で、自爆する。
  僕の挨拶が、始まり、終わるように、
  君に眠る岩塩は、
  救世主を反映させる。

 ずずっ
 ず、 ずずっ

 ―君が昨夜覚えた、配列にデコレーションを。
  僕が持つ灯りは、絶対君を透かさない。
  契約だ。
  待ち疲れた。
  風が僕をねぎらいながら、
  つんざく。

僕は一歩一歩を、危険を確認している。よ。

 ―春が来たんだが、花粉症だ。
  キャストを降りた瞬間に、
  君に感謝を送りたい。
 
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