【 エチュード・プレパラート 】/吹雪
【エチュード・プレパラート】
僕が僕未満であることを。
―地下鉄は…、都市の、どの部分なんだ?
耳のちぎれたバニーガールだ
それは血管だよ、僕がじゃあ、赤血球かい、
いや待ってくれ。
君の前で、大それられない…
ハハ。
僕が僕未満であるなら。
―幽霊は限りなく増殖するけど、
彼らは部分を重ねることが出来る。
そう、幽霊密度は…
100%未満である、よ。
ねぇ、僕の吐いた息、僕の吐息、
君は何割吸い込んで、
汚れてしまう前も、案外、君にふさわしくないよ。
君は、
君が重たいのが、心地好い
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