でもでもでも/
炭本 樹宏
虫ないて安らぐ秋も
凍える中を歩かなければならない冬も
季節が変わるごとに心は揺れ動き
自分を探す旅のようだった
いずれ灰になって大地に帰る
後戻りできない この世の定め
漂いながらどこにたどりつくかわからない
不安
しかし
希望でもある
そうだ
希望の星を見つけるんだ
苦しくてしかたないんだよ 本当は
慰めも癒しもない現状
でもでもでも
時の魔法を信じて
この広い世界
生きることをあきらめないぞ
戻る
編
削
Point
(1)