素晴らしく計算しつくされた完璧な流線型のロケット 打ち上げの噴煙は森のようにもうもうと空を覆ったが その煙の後先を知るものは一人もいない誰もが口を開 けてロケットが空に突き刺さり続けていくのを眺めて いたのだった。それは美しくも悲しい眺めなので。