愛されるべき私/篠有里
の時に、実際の、極々取るに足らない小さな存在は、私を見下し
私は、単に柔らかな握りを持つ、甘くてつまらない生き物になるだろう。
あなたは、とても嬉しく、私をあわてて保持して
そして私が愛する匿名性を葬り去った無情な手によって、離れて
同時に信じるために、貌、およびすべてのものを無くし
私の信ずる唯一の神聖物、貌のない神を連れていってしまう。
それは、ことさら厳しい扱いを受ける前兆なのかもしれない。
しかしそれを非難して、さらに演じる分ける力はもう無い。
私からその能力は失われ、正しい名前のない私の愛するかつての匿名性
その形骸のみがひどく虚しく
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