ふたりで歩こう/
なごまる
錆びついた鉄柵に手をかけて
向こう側にいかなくちゃ
そのとき傷つけたらしい
てのひらが痛んだとしてもね
この先の広場で
僕を待ってる人がいるから
欠けちまった心のかけらを
探し続けてるあの子
きっと僕らは同類だから
探し物だって似たようなもんさ
だから二人して歩いていくことに決めたんだ
水銀灯のあかりだけを頼りに
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