おだいじに/
蒼木りん
ひとつづつ
束縛が剥がれていく
この先の
小さな束縛は
自分から求めて
だらけることなく
もう膨らみかけた梅の花のそばを
新しい靴で歩いてゆく
常に人の中にいると
見失うから
文字の中に道しるべを探したり
髪をかるくしたり
わたしはわたしで
ころころと笑ってる
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