ぼくはさ/刑部憲暁
 


きみはぼくの知らない
とおくを見つめて
あの道を
背すじのばして
進んでいくんだね
でも ぼくは
ここにのこるよ

風になびくきみの髪を見てると
真昼 太陽のしたにおどり出た
夜がかがやくみたいだな
なんだかお祝いごとのようで
うれしくなって つい きみについて
あの道を たどりそうになる
きみ
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