余韻/
Kanata.
君が通り過ぎていくのを
走りながらずっと待っていた
時は過ぎていくもの
私も進んでいる
そして君も
時間は僕を待ってはくれない
僕も止まれとは言わない
もちろん君にも
隣を駆けていった君の姿に
僕は気づかなかったらしい
終わった想いが余韻を残していた
ただそれだけなのに
やけに虚しい
僕を置いていく
通り過ぎたアナタ
音もなく。
それでいいじゃないか
いや、
それであってほしい
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