ひかり・ひかる・ひかり/前田ふむふむ
い音がひかりの外縁をとかして。憂悴するこころが露出して、音はひかりの肉体をひびかせて。音は気体に昇華して。
ひかり/ひかり/ひかり/ひかり
ひかり/ひかり/ひかり/ひかり
ひかり/ひかり/ひかり/ひかり
きらり/きらり
きらきら/きらきら/きらきら/きらきら
ひかりのかたちは、湿らせた声になり、いつまでも、おだやかなひかりの音はたえまなく、聴こえている。
ひかりが聴こえる。
聴こえる/聴こえる/聴こえる
ひかりが ひかり/ひかる/ひかり/ひかり
ひかり/ひかる/ひかり/ひかる/ひかり
きらきら/きらきら/ひかる/きらきら
きらきら/きらり/ひかり/ひかる
ひかり/ひかる/きらり
ひかり/きらり
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