笑み桃色/
銀猫
ももの花
軽い衣に春染めて
緑の枝葉も知らぬうち
蕾のままに頬はほころぶ
絢爛のぼんぼりもなく
錦糸の衣も纏わずに
春の節句の雛つがい
ももいろの
笑みに吹かれて
ひな祭り
つくり花の我を忘れて
ほろろ ほろろと
桃源郷の帯ほどく
桃に酔い痴れ
笑みの訳など知らなくて
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