その一歩が見当たらない人もいるとは知りつつ/第二次テーブルマナー
じゆうにかきなぐれる紙をなくしていらい
ぼくはえを飽きらめた
あきらめたなんてかっこいいと思うでしょ
あまりにそれじゃ女々しい
言い訳のようでなんだから
いつもは「ひとをころしたことねぇから」
(Ich habe noch nie menschen getoetet.)
なんて上の空
タバコのけむりを追えば
いつかはそらに辿り着くのだから
ソウカイなきぶんのときは
故郷のしおかぜや
かもめのなきごえを想像していたけれど
現実、現実と言われる割には
でもさ、
たかが土を踏むいっぽのことじゃないか
とあめのひ口をあけて
そらをみあげた挙句
続けていたえもほりゅうにして
それでもかえるを
はなびで爆破したひびを
おもいかえしているんです。
ぽつり
「言葉では嘘は付けない」
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