霊安室における付加疑問/むらさき
 
薄いピンクの
霊安室に
寝そべった
わたくしは
脇に挟まれた
ドライアイスが
あまりにも
ここちよいので

朝食から
夕食までの
普遍的
日常を

付加疑問的に
考え直す
ことにしました

365日

×

26年


天国に
売るとしたら
おいくらぐらいに
なるかしら

他の動物と
変わらないんじゃないの?

お金とか
そういうのじゃないことは
分かってるけれども

一つの有機物
一つの有機物

としての
存在は

どうか
忘れないで下さい

ああ
わたくしも
大脳が膨らんだ
寂しい
人間なのだね

ハレルヤ
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