ガードレール/ベンジャミン
 
白にはどんな色も似合ってしまうから
僕は白が羨ましい

ガードレール

どうってことのないカーブだった
緩やかな曲線が空に続いているなんて
今でも信じていない


あいつは
小学校から友達で
中学校では仲間になって
バイクに乗った

小さい頃
足の遅い僕は鬼ごっこで
すぐ鬼になる
高鬼で
わざとつかまってくれる
低いところで
そんなやつ

バイクでいつも前に出て
僕の速さに合わせてくれた
追いつけるスピードで
だからいつも届く距離にいた
そんなやつ

なのに
ガードレール

歪んでしまった
痛みは感じなかっただろうと
家族の人が言
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