シャウト! (完全版)/ベンジャミン
泣けるくらいの悲しみならば
それは言葉にならなくていい
シャウト!
吹き溜まりの街角で、自転車に乗ったおじさんが
何を言ってるのかわからないでいる
イカレテル
そんな冷静な判断で、本当は誰もが心に抱えている
それが自分では理解できないことに
シャウト!
ふたをしたままで、言葉にならないものを
言葉にならないまま表現したい僕は
イカレテル
何処をどうさまよってきたのか、僕はいつのまにかここにいました。暗くて寒くて、もう死んでしまうのかもしれないと思いました。伸びてくる爪に怯えて、抜け落ちる髪の毛にも一つ一つサヨナラを言っていた毎日。
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