指先が感じること/とびまる。
 
の感覚
本当に傾斜しているのか見るだけじゃ
分からないようでも触ってみると
結構分かったりするものだったり

滑らかな表面を作り上げる時には
指先はもっと敏感に表面の違いを区別する

見るだけじゃ満足できなくて
触りたくなるのは指先が勝手に
欲求を作ってしまうのじゃないかと思うくらいで
完璧な水平と滑らかな表面というのは
水平美と表面美なんて表現が
できてしまうような気がする

そんなことを思いながらぱちりと爪を切り続けて
あれから何度目の爪きりなのだろうなんて思っている
爪を切ると指先が生まれ変わったような感触になる

この指が新しい感覚を要求している

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