サンディエゴ/瀬冬翼流
 
静か過ぎる朝6時
テレビを付けてニュースが流れる
寝ぼけながらも冷たい水で顔を洗って
朝ごはんは絶対シリアルにオレンジジュース
たまにリンゴかオレンジがつく
牛乳でびしゃびしゃになってシリアルをかき込んで
まだ晴れない霧の中を車と自転車が行き交う
空気はまだ湿っぽくて
朝と夜の温度の差が随分と違う事を実感する
日中は日焼けする位熱いのに
夜は布団2枚被らないと寒くて眠れない
学校に着く頃には少し日が見えてくる
オレンジと山の木々と海の潮風
そこら中に蛇が巣食う赤土に表面は乾いた砂
たまにサボテンが野生化してて
ドリームキャッチャーが吊るされる店には
チャイナ風の陶器や綺麗な石が並ぶ
小さな広場には大道芸人が玉乗りにジャグリング

日曜日のミサ
学校の隣に純白の教会が建ち
中はとても広くて
軽く三千人は入りそうだ
オーケストラピットの奏楽
コーラス隊の青い制服が厳かで
前列で歌っている地元歌手の声が
ピリピリとホール内を占めていく






続くヵも。
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