たとえば言葉の力/a.u.i.
、命を絶てるボタンが、私の本棚の裏に隠れてたら、私はたぶんそれを押してると思う。
そのときにまだボタンを探す時点で、私を留まらせたたくさんの言葉があって、こんなに言葉って素敵でそれこそ人を生かしも殺しもできるのだな、と思って、そういう言葉ってすごいなって思って、言葉の世界がいちばん”限界”っていう言葉がないなって思って、だからこそ懸けてみる価値はあるなって思って、あの時、たくさんの言葉を私にくれたひとたちがたくさんいてすごい嬉しいなって思って、そういう言葉の遣いである人間はすごいな、と思って、私だって同じ人間だし、
たとえば、私は、そういう人間でありたいということなんだと思う。
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