あぜ道迷路/
美味
知らない田舎だった
真上の太陽は燦然(さんぜん)と輝いて
風は田んぼの苗を優しく撫ぜる
白いリボンの付いた麦わら帽子をかぶった君は
太陽の眩しさのせいか、少しセピア色にみえた
君に近付こうと足を進めたけれど
景色は写真のように動かなかった
そこには肝心の僕が、いなかった。
戻る
編
削
Point
(3)