眼鏡ハート見え〜る/美味
 
だったんだ。俺は悪くな…

   やっちまったのが、人でないことを祈るばかりだ


   眼鏡を外してため息をつく
   この眼鏡をつけても、あまり良いことはなかった
   人の心が読めたところで、私にどうしろというのだろう

   家に帰ると、玄関の前で君が待っていた
   そういえば、私は夕食の買い物を頼まれていたのだった
   けれど、こんなに遅くなってしまった挙句、手ぶらだ

   あぁ。眼鏡かけなくても、今の君の心の中は
   痛いほど分かってしまうよ…

   君も私の心の中が分かっているようで
   怪しくほくそ笑んでいた
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