疑惑の色談義/アマル・シャタカ
ある友の言う
珈琲にミルクを入れる様は白と黒
疑惑の暗喩と
砂糖は誤魔化し
甘い甘い誤魔化し
それは採りすぎて壊す身体
珈琲に訪ねてみたが
答えはせず
疑惑の黒
豆物を砕いて飲むは高貴な悪
しかれども
粉物を黒のまま仰ぐには口に苦い
高貴な悪ほど魅了する
ありのままに
さりながら我は
粉物ゆえの安き志
代価を払い
抱く疑惑ならまだしも
貰い受けた粉物を飲む
誤魔化し甘やかし飲む
減りゆく黒と重さは彼の贖罪
我が腹黒さを重ねながら
救いようのない己
次の黒に
馳せる思い
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