洗濯を、選択を/紫音
 
湯船に浸かる

日付変更線を越える旅


「風呂は命の洗濯」
とは言うけれど

「命の選択」
が正しい


真っ白な天井を眺めて
時折沈んでは息を止める


一人の空間
無音の空間


命を晒して
次の一瞬を攫う


このまま沈むべきか
立ち上がるべきか



顔を浸けたまま
眠るのも悪くない
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