ひかり /a.u.i.
 
西日が記憶を泳がせる
夕刻
走る246
たとえば
高架下の隅っこで
あなたと膝を抱えうずくまって
いずれ
ふたりで金の粉になったとしても
私は、私として生きる勇気が
あれば
と、ひとしきり もしも、のことを考えたのち
もうその手は握ることのできないこの手で
大きくU(ユー)を切り返し
雑路で生きてこうと
腹を決めた

大好きな音楽をくれ、
大音量で



先生は
成績を上げるためには、自分を殺すことだ
と、こっそり私に耳打ちしたけれど
   先生、成績を上げていったいなんになるのですか?
先生は、成績を上げていい大学へ入るのだと言った
  
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