親愛なる友へ/鈴木(suzuki)
進めば、進むほど
緩やかに光は失われていくんだ
真綿で首を絞めるように
殺されていくんだよ。
友達は、遠く嘲笑ってた
自分で矛盾を作り出している僕を
けれど、そうではなかったんだよ
僕にはこの道しかなかったのだから。
後ろから続いてくるんだよ
静かに、そして確実に
それに、戻り方なんか誰も教えてくれなかった。
ただ苦しかった
今じゃなくて、先に待つ苦しさが
悲しくて、怖くて、苦しかったんだよ。
だから、僕は降りることにしたんだ
この細長い舞台から。
友よ、僕を笑わないでおくれ
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